映画 原智広 映画川 『セザンヌ』 昨年11月から、ジャン=マリー・ストローブとダニエル・ユイレの監督作48作品を5期に分けて上映する「ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2020」がアテネ・フランセ文化センターで開催中です。12月に開催された同特集の第2期において上映された『セザンヌ』に関する論考を、原智広さんが寄稿してくれました。ダニエル・ユイレによるジョアシャン・ガスケ著『セザンヌ』におけるセザンヌの発言の朗読と、セザンヌゆかりの土地や絵画などを映した映像で構成されるドキュメンタリーが私たちに問いかけるものとは。
テレビ 風元正 Television Freak 第59回 家では常にテレビつけっぱなしの生活を送る編集者・風元正さんが、ドラマを中心としたさまざまな番組について縦横無尽に論じるTV時評「Television Freak」。 今回は恒例の紅白歌合戦と箱根駅伝に、『逃げるは恥だが役に立つ』他のスペシャルドラマなど、年末年始に視聴した番組の話題です。
日記 樋口泰人 妄想映画日記 その107 半年ぶりの更新となる樋口泰人の「妄想映画日記」。心身の不調は続くものの、リハビリも兼ねて2021年元旦から再開しました。Netflix(ネットフリックス)を観て過ごした三箇日を経て、仕事始めと緊急事態宣言によるイヴェント中止に見舞われた1月10日までの日記です。
日記 三宅唱 無言日記 第46回 映画監督の三宅唱さんがiPhoneを使って日々撮影している「無言日記」。久しぶりの新作は、2019年7月から12月までの半年間に撮った映像をぎゅっとまとめたもの。夏の台湾に始まり、冬の北海道で終わる約13分間の”映像旅行”をお楽しみください。
日記 青山真治 宝ヶ池の沈まぬ亀 第54回 boidマガジンの2020年最後の更新は、青山真治さんの連載「宝ヶ池の沈まぬ亀」第54回。別荘のメンテナンスや番組撮影のため、伊豆と東京を行き来した11月末から12月にかけての日記です。愛猫ペトの死、訃報が伝えられた小松政夫さんのこと、映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』『Mank/マンク』『魔女がいっぱい』『ALI アリ』『セインツ-約束の果て-』などについて記されています。
テレビ 風元正 Television Freak 第58回 家では常にテレビつけっぱなしの生活を送る編集者・風元正さんが、ドラマを中心としたさまざまな番組について縦横無尽に論じるTV時評「Television Freak」。今回は現在放送中の連続ドラマから『麒麟がくる』(NHK)と『猫』(テレビ東京系)、そしてドキュメンタリー番組『レギュラー番組への道 まいにち 養老先生、ときどき まる』(NHK BSプレミアム)を取り上げます。
映画 坂本安美 映画川 『空に住む』 現在公開中の『空に住む』(青山真治監督)の映画評をお届けします。両親の急死にともない叔父が所有する都心のタワーマンションの一室に住むことになった主人公が、新たな出逢いや別れ、周囲の人々との交流を通して、自らの生を切り開いていく――。彼女が辿るその道程が本作においてどのように描かれているのか、坂本安美さんが静かな眼差しで見つめられています。
日記 青山真治 宝ヶ池の沈まぬ亀 第53回 青山真治さんの連載「宝ヶ池の沈まぬ亀」第53回は、2020年10月末から11月にかけての日記。劇場公開中の新作 『空に住む』 関連の取材やイベントもひと段落し、9月中旬から約二ヶ月続けたある小説の“写経”も終了。さらに8月末に退院して以来、約二ヶ月半ぶりに伊豆の別荘へ向かいます。その他「アナログばか一代」やBIALYSTOCKSのライヴ&新譜、自宅で鑑賞した川島雄三、パヴェウ・パヴリコフスキ作品、2本の『スティーブ・ジョブズ』などについて記されています。
映画 海老根剛 映画川 『VIDEOPHOBIA』 海老根剛さんによる、現在公開中の『VIDEOPHOBIA』(宮崎大祐監督)の映画評をお届けします。名前も知らない男性との一夜限りの情事を撮影したと思われる動画がネット上に流出していることに気づいた女性を主人公とする本作において、その舞台となる街や主人公の顔がどのようにとらえられているのか。さらに、この作品がどのような可能性に賭けているのかが考察されていきます。
テレビ 風元正 Television Freak 第57回 家では常にテレビつけっぱなしの生活を送る編集者・風元正さんが、ドラマを中心としたさまざまな番組について縦横無尽に論じるTV時評「Television Freak」。今回は現在放送中の連続ドラマから、火曜ドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)、火9ドラマ『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)、ドラマ24『あのコの夢を見たんです。』(テレビ東京系)の3作品を取り上げます。
映画 原智広 映画川 『天使/L'ANGE』 今回の映画川で取り上げるのは、11月7日(土)からシアター・イメージフォーラムで公開される『天使/L'ANGE』。パトリック・ボカノウスキー監督が、セット作りから撮影、特殊効果、編集までを自ら手掛け5年の歳月を費やして1982年に発表した処女長編で、日本では28年ぶりの劇場公開となります。7つのシークエンスからなる幻想的な映像と弦楽四重奏を中心とした鮮烈な音で構成され、初公開時には新たなアヴァンギャルド映画として絶賛され異例のロングラン公開となったという本作について、原智広さんが考察してくれます。
映画 冨田翔子 映画は心意気だと思うんです。 第18回 冨田翔子さんが“わが心意気映画”を紹介してくれる連載の第18回は、現在公開中の『剣の舞 我が心の旋律』(ユスプ・ラジコフ監督)を取り上げます。バレエ演目「ガイーヌ」の挿入曲として作られた楽曲「剣の舞」を、アラム・ハチャトゥリアンがどのような背景のもと作曲したかが描かれる作品から冨田さんが学んだことは何か? 冒頭で語られるうなぎの話が『剣の舞』とどのように結びつくのか? とくとご覧ください。
日記 青山真治 宝ヶ池の沈まぬ亀 第52回 青山真治さんの連載「宝ヶ池の沈まぬ亀」第52回は2020年9月末から10月にかけての日記。お粥・自転車・写経・読書といった日課に加え、地点の舞台『君の庭』、映画『オン・ザ・ロック』『デッド・ドント・ダイ』『シカゴ7裁判』『スパイの妻』などを観るために外出日もどんどん増えていった様子。さらにいよいよ公開された 『空に住む』 の完成披露会見や福岡~大阪~名古屋をまわるプロモーションツアーで大忙しだった日々の記録を、浪速・通天閣で撮影された写真とともにご覧ください。
映画 樋口泰人 映画川 『TOKYO TELEPATH 2020』 現在シアター・イメージフォーラムで公開中の『TOKYO TELEPATH 2020』(遠藤麻衣子監督)について、先日掲載した 原智広さんの記事 に続き、樋口泰人による映画評を掲載します。2018年に東京で撮影された本作に映し出される風景は、それを見る2020年現在とどのように交信するのか。そのタイトルに「2020」という西暦が含まれる理由が浮かび上がっていきます。
映画 虹釜太郎 映画音楽急性増悪 第18回 虹釜太郎さんの「映画音楽急性増悪」第18回目です。今回は、善と悪の新たなかりそめの定義から観察される「放置」について『ラルジャン』(ロベール・ブレッソン監督)、『梨泰院クラス』(キム・ソンユン監督)、『ドクター・スリープ』(マイク・フラナガン監督)などを例に語られます。