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  • 2025年6月2日

XTCの歩み1966-1999~彼らはいつどこでなにをしたか~ 第17回 1979年 Pt.3

藤本成昌さんが作成したロックバンド・XTCの活動年譜を掲載する「XTCの歩み1966-1999 ~彼らはいつどこでなにをしたか~」第17回は1979年10~12月の記録。9月に発表したシングル「Making Plans for Nigel」がチャートインし、バンドは全英ツアー&ヨーロッパツアーを回ります。当時の在籍メンバーは、アンディ・パートリッジ(Vo, G)、コリン・モールディング(Vo, B)、デイヴ・グレゴリー(G, Key)、テリー・チェンバーズ(Ds)です。

文=藤本成昌
 

連載にあたって
第17回は1979年のパート3。10月に入ると「Making Plans for Nigel」がチャート入りし、XTCは『Top of the Pops』に2回の出演を果たします。バンドの多忙なスケジュールの合間を縫ってアンディはXTCの過去のレコーディングを素材にしたダブのアルバムをジョン・レッキーと制作。ヨーロッパでの人気も徐々に高まり、オランダ、ドイツ、フランスでテレビ出演。全英ツアーではこれまでより大きな会場での公演が増えてきます。

凡例
●ほとんどの出来事は、「いつ・どこで・だれが・なにをしたか」の基本要素で構成されています。
●特に断りのない限り、「どこで」はすべて英国です。
●1975年7月にヘリアム・キッズがXTCに改名してからの「だれが」は、特に断りのない限り、すべてXTCです。
●1990年に東ドイツと西ドイツが統合する以前の「ドイツ」は西ドイツを指します。
●カタカナ化した固有名詞は慣例的な表記ではないことがあります。
●「▼」は下の当該日を見よ、「▲」は上の当該日を見よ、を意味します。

 

1979年 パート3



1979年10月1日(月)〜4日(木)
BBCラジオ1『The Evening Show』が9月7日のセッション▲を放送。DJはマイク・リード。

1979年10月3日(水)
ロンドン、BBCテレビジョン・センター(TC5スタジオ)
『Top of the Pops』のために「Making Plans for Nigel」の録画。レコードに合わせた口パク演奏。翌日放映▼。撮影の合間にデヴィッド・ヘップワースがバンドにインタビュー。『Smash Hits』誌11月1日号に記事が掲載される。
コリン:「番組の撮影用にドラム缶を小型トラックに積んでロンドンまで運んだ」(2000年6月、筆者との電話)
注記:音楽家組合の規定により『Top of the Pops』の出演者は既存の録音を使うのではなく新たな演奏を録音し直すことになっているが、実際にそうすることは滅多にない。
アンディはこの『Top of the Pops』のセッション中に「The Somnambulist」を録音。『Generals and Majors』限定版2枚組シングルのB面に収録された。
この日または17日の『Top of the Pops』のセッションで「Looking for Footprints」のディスコ・ヴァージョンが録音されたかもしれない。これはのちに「Sleepyheads」と改題され、『Coat of Many Cupboards』ボックスセットに収録された。
ヘップワースが書いた記事には興味深い点が少なくともふたつある。まず、バンドは「Making Plans for Nigel」のビデオを2本作ったが、1本目にあまり満足できなかったため、監督[ラッセル・マルケイヒー]はナイジェル役に俳優を雇い、彼にレザー[ジャケット? パンツ?]と「Destroy」と書かれたTシャツを着せたということ。次に、XTCはアン・ナイチンゲール司会の『The Old Grey Whistle Test』に「Life Begins at the Hop」で出演したということ。いずれも事実とは異なる。

1979年10月4日(木)
BBC1テレビ『Top of the Pops』で前日▲収録された「Making Plans for Nigel」が放送される。司会はキッド・ジェンセン。
注記:1993年にUKゴールドで再放送された。

「Making plans for Nigel」(1979年10月4日放送『Top of the Pops』)

 
1979年10月5日(金)
デヴォン、エクセター、エクセター大学
デイヴ:「ひどい音響、ひどいPA、ひどいパフォーマンス」(1982年、『イングリッシュ・セトルメント』ツアー・プログラム)

1979年10月6 (?) 日(土)
BBCラジオ1『Rock On with Tommy Vance』のリチャード・スキナーのコーナーでアンディ、コリン、デイヴのインタビューが放送される(デイヴにとってはバンド加入後初めて)。

1979年10月8日(月)
ロンドン、BBCメイダ・ベイル第4スタジオ
ジョン・ピールの番組のためのレコーディング。XTCの9回目のラジオ1セッション。プロデュースはトニー・ウィルソン。エンジニアはデイヴ・デイド。10月15日放送▼。
録音された曲:Opening Signature Tune and Speech; Scissor Man; Roads Girdle the Globe; Ten Feet Tall; Real by Reel.
どこで聞ける?:「Scissor Man」は『Towers of London』限定版2枚組シングル、日本盤『ライブ&モア』ミニLP、『Rag & Bone Buffet』CDで聞くことができる。他の3曲は『Drums and Wireless』と『Transistor Blast』収録。

1979年10月9日(火)
ロンドン、シェパーズ・ブッシュ、BBCテレビジョン・シアター
BBC1テレビの子供番組『Crackerjack』のために「Making Plans for Nigel」の口パク演奏を録画。10月19日放送▼。
注記:BBCテレビジョン・シアターは今日、シェパーズ・ブッシュ・エンパイアとして有名。 

1979年10月10日(水)
アンディ・パートリッジ:ロンドン、セント・ジョンズ・ウッド、リージェンツ・パーク・レコーディング・スタジオ
この頃アンディはプロデューサーのジョン・レッキーとソロアルバム『Take Away/The Lure of Salvage』の制作を開始。1980年2月29日リリース▼。

1979年10月
アンディ・パートリッジ:ロンドン、リトル・ベニス
アンディ、運河リトル・ベニス(上述リージェンツ・パーク・スタジオからさほど遠くない)に停泊する船の中でトーマス・ドルビーが自作品「Urges」と「Leipzig」をプロデュースするのを手伝う。1981年2月、アルマゲドン・レコードよりリリース。
注記:このシングルは1983年にスタティック・レコードから再発される予定だったがドルビーの意向で発売が中止された。「Leipzig」はデイヴ・スチュアート&バーバラ・ガスキンにカバーされ(ドラムはピップ・パイル)、1983年にシングルとしてリリースされた。そのレコードのジャケットはピーター・ブレグヴァドのイラストをフィーチャーしている。スチュアート&ガスキンがカバーしたXTCの「Roads Girdle the Globe」は1986年リリースの日本製アメリカ盤CD『Up from the Dark』が初出である。

1979年10月
ロンドン、セオバルズ・ロード、DJMスタジオ
XTC、スティーヴ・リリーホワイトとシングル用に「Real by Reel」、「When You're Near Me I Have Difficulty」、「Helicopter」、「Outside World」をリミックス。
テリー:「『Real by Reel』のリミックスでは、アルバムを録音していた時には思いつかなかったことを加えるよ」(『Record Mirror』1980年10月29日号)
どこで聞ける?:「Outside World」を除き『Coat of Many Cupboards』4枚組CDボックスセットと『Drums and Wires』Blu-ray版収録。

1979年10月15日(月)
ジョン・ピールが10月8日のセッション▲を放送。

1979年10月中旬(?)
日本のビクター・レコード、「Making Plans for Nigel」を収録したプロモ・オンリーのサンプラーLP『ニュー・ウエイブ・オン・スティッフ・アンド・ヴァージン』をリリース。

1979年10月16日(火)
デイヴ・グレゴリー:ロンドン、タウン・ハウス・スタジオ
デイヴ、ピーター・ゲイブリエルの「I Don't Remember」と「Family Snapshot」にギターで参加。両曲ともサード・アルバムに収録され、1980年5月、カリズマ・レコードよりリリース。
デイヴ:「シングル『Games without Frontiers』のB面に『I Don't Remember』の初期ヴァージョンが収録されているけど、これでは俺は弾いていない」(1993年6月、筆者への手紙)

1979年10月17日(水)
ロンドン、BBCテレビジョン・センター(TC5スタジオ)
『Top of the Pops』のために「Making Plans for Nigel」の口パク演奏を録画。翌日放送▼。
デイヴ:「前日ピーター・ゲイブリエルのレコーディングで忙しくて、番組で着る衣装のことをすっかり忘れていた。それで収録当日、リハーサルの合間に急遽仕方なくグリーンのスーツ、しかも3サイズ大きいのを買うはめになった」(1998年12月、筆者へのメール)

1979年10月18日(木)
BBC1テレビ『Top of the Pops』が前日撮影された▲「Making Plans for Nigel」を放送。司会はデイヴ・リー・トラヴィス。
注記:「Making Plans for Nigel」はチャートを17位まで昇った。翌週、コンピューターのエラーで23位に落ちたが、本当は10位まで上がるはずだった。

「Making plans for Nigel」(1979年10月18日放送『Top of the Pops』)


1979年10月19日(金)
BBC1テレビ『Crackerjack』が10月9日▲に撮影された「Making Plans for Nigel」を放送。XTCのほかロイ・ピアースとヴィオラ・ウィルズも出演。司会はエド・スチュワート、レギュラー陣はピーター・グレイズ、ジャン・ハント、バーニー・クリフトン、ヴァル・ミッチェル。
コリン:「ピーター・グレイズが『Crackerjack』で『Making Plans for Nigel』やったって聞いたかい? ピーター・グレイズがあの連中みんなと。たぶん俺たちのキャリアのピークだよ」(『Record Mirror』1980年10月11日号)
注記:『Crackerjack』で放送された「Making Plans for Nigel」は33年後の2012年6月8日にBBC Fourのドキュメンタリー『Punk Britannia at the BBC』の中で再放送された。『Punk Britannia at the BBC』は2017年10月27日にBBC Four HDで再放送された。
 
「Making plans for Nigel」(1979年10月19日放送『Crackerjack』)


1979年10月29日(月)
フランス、パリ、帝国劇場
共演はジ・オンリー・ワンズ。ライブ演奏がテレビ用に撮影され、1979年11月18日に『Chorus』で放送される▼。
セットリスト:Real by Reel; Helicopter; Making Plans for Nigel; This Is Pop?; Are You Receiving Me?; Statue of Liberty.
デイヴ:「あのでっかいグリーンのスーツ[10月17日▲]を持っていった」(1993年6月、筆者への手紙) 

1979年10月
ニュージーランドのRTCレコードが『Virginity』というタイトルの2枚組編集盤を廉価でリリース。XTCの「Radios in Motion」と「Are You Receiving Me?」を含め、ヴァージン所属の20アーティストによる23曲が収録されている。小売価格の4.99NZドルは卸値と同じ。
注記:ヴァージンUKは1974年にEMIニュージーランドと配給契約を結んだ。1976年に契約が切れると、ヴァージンは新進レコード会社RTCと提携し、RTCは1977年から1983年秋までニュージーランドでヴァージンの代理店を担った(XTCの「Science Friction」/『White Music』から『Mummer』までをリリース)。その後、RTCは正式にヴァージン・レコードNZとなり(『The Big Express』から『Skylarking』まで)、数度の組織再編成を経て2002年まで存在した。
なお、ニュージーランドでしかリリースされなかったXTCアイテムとしては、『White Music』と『Go 2』をカップリングしたカセットテープがある。これは1981年8月頃にRTCが考案した「1+1FREE」という、2枚のアルバムをテープ1本に収めた再発シリーズの1本だった。

1979年11月7日(水)
アメリカでヴァージン/アトランティック・レコードが『Drums and Wires』をリリース。

1979年11月9日(金)〜10日(土)
ハンプシャー、サウサンプトン、サザーンTVセンター
TVサウスの子供番組『The Saturday Banana』で「Making Plans for Nigel」を演奏、生放送される。

 
1979年11月11日(日)〜12日(月)
オランダでプロモーション。
デイヴ:「テレビ放送用に『Making Plans for Nigel』を録画した。ひとつはヒルフェルスムで、もうひとつはアムステルダムで」(1998年12月、筆者への手紙)
注記:おそらくヒルフェルスムで録画された「Making Plans for Nigel」の口パク演奏はオランダのテレビ音楽番組『AVRO's Toppop』で放送された。この番組は当時毎週月曜日に放送されていたことから、放送日は早くて11月12日だったと思われる。
 
「Making plans for Nigel」(1979年11月放送『AVRO's Toppop』)

 
1979年11月18日(日)
オーストラリアABCテレビでモリー・メルドラム司会の音楽番組『Countdown』が「Making Plans for Nigel」のプロモ・ビデオを放送。

フランスAntenne 2チャンネルのテレビ音楽番組『Chorus』で10月29日▲に撮影されたXTCのコンサートが放送される。プロデュースと司会はアントワーヌ・ド・コーヌ。
 
パリ帝国劇場にて(1979年11月18日放送『Chorus』)

 
1979年11月23日〜12月2日
Drums and Wires全英ツアー(パート2)
特記以外、前座はランダム・ホールド。
ツアー・セットリスト(11月23日と27日を除く):Beatown; Real by Reel; When You’re Near Me I Have Difficulty; Life Begins at the Hop; The Rhythm; Roads Girdle the Globe; Helicopter; This Is Pop?; Wait Till Your Boat Goes Down; Battery Brides; Instant Tunes; Meccanik Dancing; Crowded Room; Complicated Game; Making Plans for Nigel; Radios in Motion; Are You Receiving Me? アンコール: Into the Atom Age; Science Friction; Outside World; Dance Band; Statue of Liberty.
注記:XTCが「Wait Till Your Boat Goes Down」をライブで演奏した唯一のツアー。
前座を務めたランダム・ホールドには、元クワイエット・サン/801のベーシスト、ビル・マコーミックと、1983年のテリー脱退後にXTCの2枚のアルバムに参加したドラマーのピート・フィップズがいた。


 
1979年11月23日(金)
ノッティンガム、ノッティンガム大学
セットリスト:Beatown; When You’re Near Me I Have Difficulty; Life Begins at the Hop; Roads Girdle the Globe; Meccanik Dancing; Wait Till Your Boat Goes Down; Helicopter; Battery Brides; Are You Receiving Me?; Complicated Game; Making Plans for Nigel. アンコール: Radios in Motion; Statue of Liberty; This Is Pop?; Into the Atom Age.

1979年11月24日(土)
ウェスト・ミッドランズ、バーミンガム、バーミンガム大学
前座はランダム・ホールドとスクリームズ。

1979年11月25日(日)
バークシャー、レディング、ヘキサゴン・シアター

1979年11月26日(月)
ケント、カンタベリー、オデオン

1979年11月27日(火)
ドイツ、ミュンヘン、TVスタジオ(不明)
XTC、ランダム・ホールドと大陸に渡り、テレビ番組用に「Making Plans for Nigel」を収録。詳細不明。
注記:ノーフォーク、ノリッジのクロムウェルズで予定されていたギグ(前座はランダム・ホールドとアングレトラックス)はキャンセルされた。

1979年11月28日(水)
マンチェスター、マンチェスター大学

1979年11月29日(木)
レスターシャー、レスター大学

1979年11月30日(金)
バークシャー、スラウ、ラングリー・カレッジ

1979年12月1日(土)
デヴォン、プリマス・ポリテクニック

1979年12月2日(日)
ドーセット、プール、プール・アート・センター内ウェセックス・ホール

1979年12月3日(月)
エセックス、コルチェスター、エセックス大学――キャンセル
アンディとコリンがプロモーションで渡米したためコンサートはキャンセルされた。

1979年12月5日〜19日
Drums and Wiresヨーロッパ・ツアー
ツアー・セットリスト:Beatown; Real by Reel; When You’re Near Me I Have Difficulty; Life Begins at the Hop; The Rhythm; Roads Girdle the Globe; Helicopter; This Is Pop?; Battery Brides; Instant Tunes; Meccanik Dancing; Crowded Room; Complicated Game; Making Plans for Nigel; Radios in Motion; Are You Receiving Me? アンコール: Into the Atom Age; Science Friction; Outside World; Dance Band; Statue of Liberty.

1979年12月5日(水)
ドイツ、ケルン、サルトリー・ザール

1979年12月6日(木)
ドイツ、ドルトムント、ヤラ

1979年12月7日(金)
ドイツ、ハンブルク、マルクトハレ

1979年12月8日(土)
ドイツ、ヴァイセノーエ、トゥ・アクト
アンディ:「ドイツの片田舎のどこか――そこに行くのに1日(と1晩)かかったんだけど、機材を積んだ車がエンコして、楽器が使えなくなった。子供用のひどいドラムセットとウールワースのギター2本をかき集めたんだけど、そのうち1本にはペグが5つしかなくてチューニングできなかった。他のメンバーは “借りた” ギターをクラブのラウンジにいたフラメンコ・ギタリストが持っていたギターに合わせてチューニングしていた(そのギタリストはちょうど俺たちが会場に着いた時にラウンジで演奏していて、それがテレビ放送されていた)。でも正直、俺にはめちゃくちゃ面白かった」(1982年、『イングリッシュ・セトルメント』ツアー・プログラム)
デイヴ:「人里離れた奇妙な小さいクラブに向かう途中で、俺たちのトラックの1台が道路から外れてしまった。それで地元のミュージシャンから機材を借りてギグをやることになった。その結果、思い出すのもおぞましい音が出た」(1982年、『イングリッシュ・セトルメント』ツアー・プログラム)
テリー:「ニュルンベルク近郊でのギグ。会場に向かう途中で俺たちのドラムがトラックの中で壊れたもんで、子供用の小さなドラムキットを借りなければならなかった」(1982年、『イングリッシュ・セトルメント』ツアー・プログラム)

1979年12月9日(日)
ドイツ、ベルリン、カント・キノ・ミュージック・ホール

 1979年12月12日(水)
オランダ、デン・ハーグ、パール・ファン・トロイエ(トロイの木馬)

1979年12月13日(木)
オランダ、ロッテルダム、エクシット
セットリスト:上記Drums and Wiresヨーロッパ・ツアーのセットリストに加えて「Bushman President」(テープによるイントロ)。たぶん「Outside World」はなし。

1979年12月14日(金)
オランダ、アーネム、ストクヴィシャル
前座はザ・テープズ。
セットリスト:上記Drums and Wiresヨーロッパ・ツアーのセットリストに準ずるが、「The Rhythm」の前に「Roads Girdle the Globe」。 

1979年12月15日(土)
オランダ、アムステルダム、パラディーソ
前座はミニー・ポップス。
セットリスト:上記Drums and Wiresヨーロッパ・ツアーのセットリストに準ずるが、「The Rhythm」の前に「Roads Girdle the Globe」。

1979年12月16日(日)
オランダ、フローニンゲン、フェラ

1979年12月17日(月)
ベルギー、ブリュッセル、アンシエン・ベルジーク
前座はザ・ネイムズ。

1979年12月18日(火)
フランス、パリ、バタクラン
セットリスト:上記Drums and Wiresヨーロッパ・ツアーのセットリストに準ずるが、「Battery Brides」の前に「Instant Tunes」。
アンディ:「パリジャンはなぜか俺たちが嫌いでね。ステージでワインのボトルとかタバコとかビスケットを投げつけられたのはこのときだけだ。あとでフランス人の男とその彼女が俺のことを狂ってると言って襲ってきた!(狂ってるのは俺か!)」(1982年、『イングリッシュ・セトルメント』ツアー・プログラム)
コリン:「4つの動く標的――タバコの吸い殻(火がついたまま)、缶ビール(満タン)、ツバ、などなど」(1982年、『イングリッシュ・セトルメント』ツアー・プログラム)

1979年12月19日(水)
フランス、パリ、ル・パレス
RTL AMラジオの番組『WRTL』で3時に小さなディスコから生放送。
注記:同時刻にセルジュ・ゲンスブールが会場のメインステージを使用していた。
セットリスト(未確認):ツアー・セットリスト通りだが、たぶん「Meccanik Dancing」なし。 

1979年12月20〜23日
Drums and Wires全英ツアー(パート3)
特記以外、前座はランダム・ホールド。
ツアー・セットリスト:Beatown; Real by Reel; When You’re Near Me I Have Difficulty; Life Begins at the Hop; The Rhythm; Roads Girdle the Globe; Helicopter; This Is Pop?; Battery Brides; Instant Tunes; Meccanik Dancing; Crowded Room; Complicated Game; Making Plans for Nigel; Radios in Motion; Are You Receiving Me? アンコール: Into the Atom Age; Science Friction; Outside World; Dance Band; Statue of Liberty.

1979年12月20日(木)
ロンドン、カムデン・ハイ・ストリート、ミュージック・マシーン

1979年12月21日(金)
ロンドン、ウェスト・ケンジントン、ナッシュビル――キャンセル?
ある情報筋によれば、バンドは「モア・フロント・ロウ・フェスティヴィティズ」なるイベントに出演する予定だったが会場の20歳未満入場禁止に抗議して出演を取りやめた。しかしデイヴによると、「ナッシュビルでは演奏したことがないと保証するよ。この日はオフだったんだ」。

1979年12月22日(土)
バッキンガムシャー、エイルズベリー、マックスウェル・ホール、フライアーズ
前座はランダム・ホールドとロジャー・ラスキン・スピア&ヒズ・ジャイアント・キネティック・ワードローブ。

1979年12月23日(日)
スウィンドン、ブルネル・ルームズ・アンフィシアター

1979年12月(クリスマス後)
スウィンドン、トゥーツのガレージ
テリーの友人が所有するガレージで、XTCは「Wait Till Your Boat Goes Down」、「Don't Lose Your Temper」、「I Overheard」、「Officer Blue」のラフ・ヴァージョンを録音。
どこで聞ける?:『Drums and Wires』Blu-ray版。