妄想映画日記 その111

樋口泰人の2021年2月11日~20日の日記です。2月上旬とはうってかわってオンライン試写で映画三昧の日々。『約束の宇宙(そら)』『夏時間』『テスラ エジソンが恐れた天才』『カポネ』『ドリームランド』『フィールズ・グッド・マン』という新作6本を観る過程で、かつて観たさまざまな映画の記憶も呼び起こされていきます。
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文=樋口泰人


2月11日(木)
オンライン試写でアリス・ウィンクールの『約束の宇宙(そら)』。コロナ禍以降、リアルな試写のほかにオンラインでも観られるようになって、わたしのようにいつも具合悪いとか、ぎっくり腰の影響で2時間じっと座っていられないとか、地方出張が多いとか平日はいろんな業務で試写に行く時間がとれないとか、通常なら簡単には試写に行けない人たちも、自分の都合に合わせて新作を観ることができるようになった。本当にありがたい。これまでは通常の業務をこなしていると全然試写に行けなかったのだが、ようやく新作にも対応できるようになった。これは公開の際にも言えることで、現実的に映画館に行けない人は山ほどいる。その人たちだってもちろん映画は映画館で観ると全然違って見えるということは十分承知だろう。でも行けないのだ。例えば子育て中のシングルマザー(あるいはファーザー)が安心して観に行ける映画館が世の中にどれだけあるというのか。また、そこまで兼ね備えた映画館の運営を考えると、現実的には難しいだろう。ならば配信でいいではないか。一緒に映画を観ていた子供たちが成長して映画館にやってきてくれるかもしれない。子育てを終えた親たちが、その間持続された映画への興味をさらに増幅させて、その後の映画館通いを加速するかもしれない。
それはそれ、『約束の宇宙』はまさに子育て中のシングルマザーの宇宙飛行士の物語であった。宇宙での物語ではなく、今この地球で生きているひとりの人間が悩みと迷いの中でどうやって宇宙飛行士になっていくか。とはいえ訓練の物語ではない。鍛えられてひとつ美しい形に収まっていくのではなく、その場その場の他人との関係の中で小さな決断を繰り返し、それぞれとの新しい関係を生み出していく。すべてがうまくいくわけではない。対立も生まれるが怒りを微笑みに替え、そこから新しい関係を生み出していく。そういえば映画の冒頭も、火災が起こった際の消火と機材復旧の訓練だった。対立相手となるチーフは彼女に向かって「重力を楽しめ」と言う。子育ての困難、元夫との関係の困難、その中での宇宙飛行士になることの困難。何かをあきらめて何かを選ぶのではなく、すべてにかかわりすべての関係を別のものに作り替え、理想とされるヴィジョンとは違っていてもそれまでにない形でそれらすべてに対応していく。宇宙への旅立ち直前と隔離期間中のガラス越しの親子対面シーンは正面からの切り返しではなく、斜めからのショットの切り返しで、母の隣には娘の方向を向く母と同方向を向くガラスに映った娘の顔があり、また娘の隣には母の方を向く娘の顔の隣に同方向を向くガラスに映った母の顔があった。まさにそれがこの映画の姿勢であった。母がこの訓練の期間中さまざまな経験を通して新しいタイプの宇宙飛行士になっていくと同時に、娘もまた離婚した両親にそれぞれのやり方でかかわりつつ彼らの娘として思わぬ成長を見せていて、それが母の成長でもあった。だから娘は、例えば母が宇宙船の事故で二度と地球に戻らなかったとしても、母とともに生き続ける。そんな永遠を獲得する映画だった。
一昨年、オリヴィエ・アサイヤスが来日したときに、オリヴィエ推薦のフランスの監督として彼女の名前が挙がり(オリヴィエは確かウィノクールと発音していたはず)ずっと気になっていたのだが、ようやく観ることができた。『クリーン』のマギー・チャンの姿がこの映画のエヴァ・グリーンに重なる。『幸せをつかむ歌』のメリル・ストリープの姿も重なる。そしてあの映画のあの人の姿もあの人の姿も。数え切れない人々の姿が、この映画のエヴァ・グリーンには重なりそして今もそれは増え続けている。

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『約束の宇宙(そら)』(配給:ツイン)
2021年4月16日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!


夜はCount Ossie And The Mystic Revelation Of Rastafariの『Tales Of Mozambique』。70年代半ばにジャマイカでリリースされたアルバムのイギリスでの再発盤。カウント・オジーはこのアルバムのリリース後に亡くなってしまっているのだが、こうやって音は伝わってくる。ガラスに映った母の顔なのか娘の顔なのか、とにかく実体とともにある不明瞭なエコー、あるいは影のような音に取り囲まれる。

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2月12日(金)
調子悪く本日は予定全滅。オンライン試写でユン・ダンビの『夏時間』という映画を観た。韓国の新世代の女性監督のデビュー作。試写状にはエドワード・ヤン、小津、ホウ・シャオシェンらの名前があったが、グレタ・ガーウィグ、ケリー・ライカートの名前があってもいい。シングルファーザーと2人の子供(姉と弟)がその父親の父親の家に移り住む。そこに父親の妹、子供たちにとっては叔母もやってきて、どうやら叔母もまた夫ともめているらしい。祖父はひとり暮らしで半分ぼけてもいるようだ。ホームドラマということになるのだろうか、しかしホームドラマというにはもはやその前提となる理想の家族が、あるいは家族の理想が失われて久しい。そんな「その後」の時間が流れ続ける。何かが欠けていたりいびつだったりすること自体が問題となっているわけではないのだ。修復も修正も開き直りもない。かつて世界を支えていた家族というヴィジョンがぼんやりと消えてなくなりようやくわれわれはただそこに生きているだけでいい存在になった。そこに彼らがいて何かが起こるだけでそれは当たり前のように家族になるし、ならなくてもいい。人間がそこにいるだけで映画は生まれる。『約束の宇宙』に倣えば「重力を楽しむ」映画ということになる。舞台となる祖父の家の構造が、そんな彼らの在り方を示している。あれは韓国では当たり前の家なのだろうか? 増築されてそうなったわけでもなくあらかじめ意図されていたわけでもなく、さまざまな空間がそれぞれのやり方で当たり前のように結びついた場所。この家こそこの映画の主人公であるとも言いたくなる。エドワード・ヤンにも小津にもホウ・シャオシェンにも出てこない家だ。あんな家に住みたい。
ああそして吉開菜央といい瀬田なつきといいユン・ダンビといい、どうして自転車シーンをこんなに軽やかに撮ることができるのだろう。『Wheel Music』の中で「省エネで生きてる」と口ずさみつつ自転車をこぐ吉開菜央は「省エネで生きてるというのは全力で生きてることなんです」と語ったのだが、この映画もまた、自転車シーンだけでなく映画全体が「省エネで生きてる」と口ずさみつつ全力で自転車をこぐような映画だった。
あと、韓国ロック好きには御大シン・ジュンヒョン作の「未練」がいろんなヴァージョンで流れるので必見と言っておく。大ヒットしたチャン・ヒョンのものは当然、監督はまずキム・チュジャのヴァージョンが思い浮かんだのだという。

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『夏時間』(配給:パンドラ)
2021年2月27日(土)~ ユーロスペースにてロードショー全国順次公開


 
2月13日(土)
春みたいな陽気で気持ちいいがだからといって体調も良くなるわけではない。ぼんやりするばかりなのでCDの整理をした。必要なものを残しあとは段ボールに詰める。必要なものと言うのは物体として持っていないと忘れてしまったりないことになったりしてしまうようなものという感じか。ときどき蘇って身体を活性化してくれる記憶の痕跡のようなもの。これでだいぶ落ち着く。荷物を郵便局で受け取るため散歩がてら南阿佐ヶ谷まで歩く。途中でこんな看板。「ガーナつけ麺」。いつも気になっているのだが、店が開いていることがない。今日はシャッターが半開き。だから閉店しているわけではないのだろう。その後整骨院。

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夜は3月公開の『テスラ エジソンが恐れた天才』。19世紀終わりから20世紀にかけて、交流電力システムやラジオなどを発明したニコラ・テスラの伝記物語である。予算をかけず歴史ものをどうやって作るかというときに誰もが思いつきそうでなかなか思い切ってやれないことをやっていた。やった者勝ちでもあり、その勢いで少しやりすぎでもあったが、だれもが思い切れないことをやったわけだから致し方なし。しかしまさかのティアーズ・フォー・フィアーズで腰が抜けた。常に資金不足、スポンサー募集中のboidにとって、こういう発明家の映画は励みにもなるし、これくらい才能があっても簡単にはスポンサーは見つからないという現実に直面するきつい機会でもある。ぼんやりとboidの今後を考える。

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『テスラ エジソンが恐れた天才』(配給:ショウゲート)
3月26日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー


そして記憶の痕跡であるこんなアルバムを聴いた。マテリアルが1999年に出したもの。もう20年以上も前だ。深夜地震。かなりな揺れ。東京震度4、福島震度6プラス。

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2月14日(日)
本日も外は昨日よりもさらに暖かい。結局1歩も外出せず。ぼんやりするばかりで、ギリギリ何とかCDと部屋の片づけをした。それなりに気持ちもよく音の通りも良くなったのだが、それで体調が回復するわけではない。何とかならぬものかとオンライン試写で『カポネ』を観た。トム・ハーディが晩年の認知症発症後のカポネになる。『約束の宇宙』の主人公の上司役のマット・ディロンや『テスラ』でエジソンをやったカイル・マクラクランも出ていて、不思議なつながりの中で観た。今はハリウッドのメジャー作品がほとんど作られていない、あるいはいきなり配信に回ってしまうためにかつてなら日本では公開もされなかったような小規模のアメリカ映画が観られる状況になっている。そのために小さな作品に出演している俳優たちを頻繁に目にするようになる、というようなことだろうか。いや単にわたしがこうやって新しい映画をまめに観られるようになっただけの話か。
これもまたほぼカポネの大豪邸の中だけで語られる。半分狂ってしまったカポネの頭が振り返る自身の歴史と言ったらいいのか、まだらに現れる記憶の痕跡がこちらの時間間隔を狂わせる。そしてシカゴの闇ではなくフロリダの陽光があらゆるものを台無しにしていくばからしさにあきれる。おしゃれなシャツにガウンを羽織ってはいるが、下半身はおむつで金ぴかのマシンガンを抱えて目をぎらつかせ大庭園をよろよろと歩くカポネの姿は、『ラリー・フリント』のウディ・ハレルソンのあられもなさと比べたくもなる。この姿が大スクリーンに現れたらどんな風に見えるだろうか。

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『カポネ』(配給:アルバトロス・フィルム)
2021/2/26(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー


 
2月15日(月)
朝5時前くらいに寝たのに7時過ぎに目覚める。それ以上眠れる感じもないので起き上がる。事務所に行こうと思ったのだが雨がひどくあきらめて自宅作業。夕方は整骨院。腰は少しずつ治ってきているが、気力は失われたまま。何もやる気がしない。そして本日もオンライン試写『ドリームランド』。1930年代テキサスを舞台にした開拓者たちの物語。『俺たちに明日はない』にインスパイアされた男女の逃避行ものとのことだが、冒頭のナレーションにもあるように、彼らふたりの物語というより、開拓民たちの夢と野望とそれゆえの闇が作り出した物語、ということになる。主人公たちの親やその親の世代が作り出したここではないどこかへの視線が、彼らの背後から彼らを貫いて彼らの目の前に広がる。その意味で、コミックショップ勤務の男とコールガールの物語である『トゥルー・ロマンス』とどこかよく似た、ヴァーチャルな経験が現実を侵食してその現実が彼らを自身の生きるリアリティに直面させる現代人の物語だとも言える。しかしそのこと以上にこの映画のふたりは観れば観るほど『トゥルー・ロマンス』のクリスチャン・スレイターとパトリシア・アークエットに姿も表情もそっくりで、しかもわたしはひとりで初めて観に行った映画というのが中学1年のときの『イージー・ライダー』と『俺たちに明日はない』の2本立てということもあって、わけのわからない時間の混乱の中に堕ち込むことになった。クリスチャン・スレイターが出演している『パブリック 図書館の奇跡』を見逃していたことを思い出す。そしてこちらの監督のエミリオ・エステベスにも『ウィズダム/夢のかけら』という映画があったのだった。

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『ドリームランド』(配給:ハピネット) 4/9(金) 新宿武蔵野館ほか全国公開


 
2月16日(火)
またもや極端な早起き。ぼーっとしたまま事務所で各所連絡や書類作業。夜は倒れる。花粉のせいもあるかもしれない。

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2月17日(水)
完全にペースが狂ってしまっているが致し方なし。毎年この時期はこんな感じ。終日頭痛、そしてファスビンダー本のKindle版のチェックなど。夜は整骨院で少し楽になる。

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2月18日(木)
やっぱりでかい音で聴かないとだめだね。わが家のように火事になったらおしまいの高円寺の住宅密集地帯に住んでいるとでかい音を出すのは簡単ではないのだが、ときどきね。まあちょっとくらいはと思ってそれなりにガツンと出してみると、やっぱり気持ちいいわけですよ。もう、本当に嫌になるのだけどこれが現実。やればやれるのにできない。これさえあれば他はどうでもいいと思えるくらいのことになるというのが手元に転がってるのにできない。まあそのためにはアナログ師匠である浅川さんや湯浅さんのように田舎に引っ越すしかないのだけど、またぎっくり腰来たらどうする、メニエル悪化したらどうするとかなんとかあれこれあってついつい便利な方を選んでしまう軟弱者はそのような恩恵にあずかることはできないのか。なんてことを朝からプリンス・ジャミー聴きながら考えていた。

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午前中は『ファスビンダー、ファスビンダーを語る』のKindle版に向けての作業。大著なので時間がかかる。午後は目もしょぼしょぼのなか、オンライン試写『フィールズ・グッド・マン』。ああ知らぬ間に世界ではこんなことが起こっていたのかという、自分がいかに世界から遠く生きていたかを思い知らされた。そしてその「知らぬ間」のことが気が付くと自分の身にも降りかかっていることを考えさせられた。この映画で取り上げられているのは作者の意図とは関係なく独自に変異し流通していくカエルのペペのことなのだけど、たぶんこれを観る人それぞれが自分にとってのカエルのペペについて考えることになる。自分が生み出したものが独り歩きすることは自分の意図とは違う方向へとそれが歩き始めることでもあるわけだから、面白いと同時にひどい結果を生むこともある。その情報の変異と拡散のスピードと強度に、オリジナルは殺されかねないわけだ。作者と受け取り手は結果的にそのような殺伐とした関係になってしまうのだろうか? いったいそこには何が欠けているのだろうか? われわれは何かこの映画のカエルのペペにはない作者と受け取り手との関係を信じて物を作って来たのではないか? この映画が示していないものとはいったい何か? そんなことをあれこれ考えた。

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『フィールズ・グッド・マン』(配給:東風+ノーム)
2021年3月12日(金) ユーロスペース、新宿シネマカリテにて公開!ほか全国順次


 
2月19日(金)
『はるねこ』の監督甫木元空から送られてきた彼のバンドBIALYSTOCKSのアルバムを流しながらもろもろの作業。ジャケットの絵は『ユリイカ』の阿蘇山にオリヴィエ・アサイヤス『アクトレス~女たちの舞台~』の蛇のようなあの雲が流れてきたようにも見えるし、またその坂道を下っていくとプライマル・スクリームの「コワルスキー」が流れてきて道に迷うクリステン・スチュワートのように世界の消失点に向けて迷い込んでしまう、そんな世界と存在とが輪郭を崩し合う場所にも見えてくる。そこからは飾らないシンプルで「生」な音が聴こえてくるが、特にドラムの音が独特でいくらでもこれから加工できるしどんなに加工されてもいつもそこにはこの風景があるような、そんなおおらかな音が空気を揺らした。いいプロデューサーというか野心満々のプロデューサーに出会うことを願う。

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夕方、整骨院。治療はぎっくり腰から股関節へと移行。日没時間が遅くなってきた。

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2月20日(土)
午前中、とりあえず各所への連絡を済まし、昼飯を食いがてら阿佐ヶ谷へ散歩。大した距離ではないのだが、まだ股関節が痛む。とはいえ街には春の気配も漂い始め、メニエルからのリハビリのためこうやって散歩を始めてからそろそろ1年が経つことを実感する。この1年、飲食業の方たちに劣らずboidの収入も5分の1くらいに減ってしまい青ざめるばかりだが、それでもこんな時間をこんな気持ちで過ごせることを考えると、ああ色んなことを放り出してよかったとしか思えない。昼食は阿佐ヶ谷駅前にある、「翠海」という中華料理屋。ここがね、メインはもちろん、サラダのドレッシングからスープから漬物、付け合わせの小鉢に至るまで、丁寧、繊細、常にひと手間の極み。ランチは1200円で、少し高めだがいや大袈裟ではなくこういう料理が世界を平和にするのではと思えるような味。19日から始まったミカ・カウリスマキの新作が『世界で一番幸せな食堂』というタイトルでまさにそんな映画なのだが、まだ世界を変えるような大きな動きにはなっていないがでも世界のどこかで静かにきわめて繊細なやり方でゆっくりと何かが変わり始めている。そんな妄想を「翠海」では楽しむことができる。

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その後は眠さのために意識もうろうとしながら再発が続くON-Uのダブ・シンジケート2枚。ON-Uの中でもこの名義での音作りのときが皆さん一番遊んでいるのではないか。時折あきれるような馬鹿な音が聴こえてきてうれしい。2月末にはニューエイジ・ステッパーズが再発になる。

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樋口泰人

映画批評家、boid主宰、爆音映画祭プロデューサー。98年に「boid」設立。04年から吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のライヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。08年より始まった「爆音映画祭」は全国的に展開中。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)、編書に『ロスト・イン・アメリカ』(デジタルハリウッド)、『恐怖の映画史』(黒沢清、篠崎誠著/青土社)など。boid配給作品の『VIDEOPHOBIA』(宮崎大祐監督)が公開中。